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シャワー・女性

抜け毛の背後に潜む病気について

過度なダイエットが抜け毛を誘発する

人の毛髪は1日100本程度は抜けており、これぐらいの本数であれば脱毛症とは言わずに、正常な範囲です。
毛髪は成長期から始まり、退行期と休止期を経て、最後に脱毛し、また抜けた毛穴から新しい毛髪が生えてきます。
人の髪の毛も常に毛穴から抜けては新しい毛髪が生えてくるので、入れ替わりが起きています。

脱毛症と言うと頭髪の事を指す場合が多いですが、女性ではそれ以外の脱毛症もあります。
全身脱毛の症状が出ることもあり、これは過度のダイエットによって、鉄分が不足するための貧血や、栄養不足によって引き起こされます。
疾患で全身脱毛が起きる場合は、甲状腺異常が考えられます。

もしもダイエットによって脱毛が起きているならば、バランスの良い食事を取る、生活習慣を見直すなどによって改善できます。
疾患に伴う脱毛であれば、病院に行って診察を受けて、適切な治療を施さないとなりません。
抜け毛以外にも、便秘や体重増加、体が痛いなどの症状があるなら、早めに診察を受けるべきです。

休止期性脱毛症

脱毛でも、皮膚炎や頭皮の油分、フケなどによって引き起こされる場合もあります。
疾患によっても脱毛は起きますが、頭皮などの状態によっても脱毛は引き起こります。

・接触皮膚炎

シャンプーやパーマ液が頭皮に合わずに、炎症を引き起こしている状態です。
シャンプーを低刺激なものにする、パーマやカラーを控えるなどで改善できます。

・脂漏性脱毛症

頭皮の皮脂分泌が活発になり、毛穴を塞ぎ、細菌によって炎症を引き起こすために脱毛します。
頭皮が油っぽかったり、ふけが多い、痒みが酷いなどの症状があれば、皮膚科に行きましょう。

・フケ症

頭皮の状態が不安定となり、フケが多く発生して、毛穴を塞ぐ、炎症を起こすなどして髪が抜けます。
フケは頭皮の細菌も原因となりますので、殺菌力のあるイオウ配合のシャンプーを使用すると改善することもあります。
症状が悪化するならば、皮膚科に行くべきです。

・男性型脱毛症

男性ホルモンの作用で、毛髪がうぶ毛となり、全体的に薄くなる症状です。
加齢やホルモンバランスの崩れによって起こります。
薬や育毛剤での治療となり、専門のサロンや病院で相談すると良いでしょう。
ホルモンバランスを整えるために、食生活などを見直すことも大切です。

このほかにも髪型によっても脱毛は起こり、ポニーテールなどの髪を引っ張る髪型をする、またはきつい帽子を被るなど、髪にダメージを与える髪型などをしていると抜け毛が起きる場合もあります。
このような場合であれば、その原因を取り除けば脱毛は改善できます。
さらにはストレスも脱毛を引き起こしますので、ストレスを取り除くことも大切です。